③ 戦略ガイド・免責事項

戦略の概要

オーバーナイト×モメンタム戦略:引けで上昇モメンタムが強い銘柄を買い、翌朝の寄りで売る。
株価の短期モメンタム効果(上昇した銘柄が翌日も上昇しやすい傾向)をオーバーナイト保有で捉えようとする戦略。
ただし取引コストによって結果が大きく変わるため、コスト管理が最重要課題。
買いタイミング毎営業日の引け(終値)で約定
売りタイミング翌営業日の寄り(始値)で約定
銘柄選定全上場銘柄(約3,700)からスコア上位10銘柄
スコア構成モメンタム(45点) + 流動性(25点) + 出来高(20点) + ボラティリティ(10点)
主因子直近5日上昇率(モメンタム)が最大の配点
検証期間2016-07-29〜2026-09-17
手数料楽天ゼロコース(手数料0円)+スリッページ想定0.1%/往復を控除。※このエッジは薄くコストに極めて敏感(下の感応度表参照)。生存バイアス等は未計上

A方式フィルターの仕組み

前日の選定10銘柄のうち翌寄でマイナスだった銘柄が当日も選定されたら除外し、残りを均等買いする(補充しない)。
パラメータ無しの単純なルールで過学習耐性が高い。
フィルタールール前日の選定で翌寄がマイナスだった銘柄が当日も選定されたら、その銘柄を除外し残りを均等買い(補充しない)
適用効果(CAGR)基準 35.1% → A方式 40.7%
Sharpe比基準 1.42 → A方式 1.53
最大DD基準 -24.8% → A方式 -27.3%
t値基準 4.53 → A方式 4.88(有意ライン2を超過)
検証期間2016-07-29〜2026-09-17

コスト・スリッページについて

手数料:楽天ゼロコース(株式取引0円)を前提。
スリッページ:引け成行・寄成はオークション約定のため公式の終値/始値で約定できることが多いが、 板の状況・注文サイズにより差異が生じる。本サイトでは往復0.10%を中心想定として控除。
このエッジは薄く(1日グロス約0.24%)、コスト次第で成績が激変します:
往復コストネットCAGR(目安)備考
0.00%+75%/年現実的でない
0.05%+53%/年最低水準
0.10%+37%/年▶ 中心想定(本サイト)
0.20%+7%/年少額・中型向け
0.30%-16%/年赤字
生存バイアス・約定不可・大口インパクトは未計上のため、実際は下振れし得ます。

各指標の意味

用語・指標意味・目安
📈 リターン指標
CAGR(年平均成長率)Compound Annual Growth Rate。毎年何%複利で増えたかを表す。+10%なら100万円が1年後110万円になるペース
ネットCAGR手数料・スリッページをすべて差し引いた後のCAGR。実際の手取りに最も近い数値
グロスCAGR手数料控除前のCAGR。楽天ゼロコース(手数料0円)適用のためネットCAGRとほぼ同値
総リターン検証期間全体で資産が何%増減したか。CAGRと違い期間の長さを考慮しない
オーバーナイト損益引け(終値)で買い、翌営業日の寄り(始値)で売った時の損益率。(翌寄 - 引値) / 引値 × 100
⚠️ リスク指標
最大ドローダウン(MaxDD)資産がピークから最も深く下落した割合。-30%なら100万円が70万円になった時期があったことを意味する。数字が小さいほど痛みが少ない
ドローダウン期間ピークから次のピークを回復するまでの期間。長いほど精神的に辛い
ボラティリティ(ATR%)株価の日々の値幅の大きさ。ATR%は平均的な1日の値幅を終値で割ったもの。大きいほど動きが激しい(リスク大)
📊 統計・評価指標
Sharpe比リスク1単位あたりのリターン超過分。年次Sharpe = (日次平均リターン / 日次標準偏差) × √245。1以上が優秀、0.5前後は普通、0以下は不合格
t値成績が偶然でない確からしさ。2以上で「統計的有意(95%信頼)」。本戦略のt値は有意ラインを超えているが将来を保証しない
勝率(日)1営業日単位でその日の損益がプラスだった割合。株戦略では50〜55%が典型的
勝率(銘柄)選定した個別銘柄がプラスだった割合。日次勝率とは異なる(除外銘柄を外したA方式では銘柄勝率を使用)
インサンプルバックテストに使ったデータ期間内での成績。過去に合わせて最適化されている可能性があり、将来を約束しない
アウトオブサンプルバックテストで使っていないデータでの検証。より現実的な評価になる
生存バイアス上場廃止・倒産した銘柄がデータから抜け落ちる偏り。実際より成績が良く見える傾向がある
🔢 スコア・選定指標
モメンタム(5日%)直近5営業日の株価上昇率。本戦略の最重要因子(配点45点)。上昇が続いている銘柄を選ぶ
流動性スコア(25点)売買代金の絶対額と全銘柄中の相対順位で評価。売りたい時に売れない銘柄を避けるための指標
出来高スコア(20点)前日比の出来高倍率。急増していると注目されているサインとして加点
ボラティリティスコア(10点)ATR%(日次値幅)が大きいほど加点。オーバーナイトのギャップ益を期待するため値動きの大きさを評価
RSIRelative Strength Index(相対力指数)。14日間の上昇幅/下落幅の比率。70以上は買われすぎ(赤表示)、30以下は売られすぎ(緑表示)
ATR%Average True Range。直近14日間の平均的な値幅を終値で割ったもの。株価の振れ幅の目安
売買代金1日に売買された金額の合計。大きいほど流動性が高く、大口でも値を動かさずに売買しやすい
出来高倍率本日の出来高 / 20日平均出来高。1.5倍以上なら通常より多く売買されている(注目度が高い)
💰 売買・コスト用語
引け(大引け)東京証券取引所の取引終了時刻(15:30)。引け成行は15:25頃までの注文で終値に近い価格で約定する
寄り(寄付き)翌営業日の取引開始時(9:00)。寄成は始値で約定する。本戦略の売りタイミング
ギャップ前日終値と翌日始値の価格差。プラスギャップなら翌朝高く始まる。オーバーナイト戦略の損益の主な源泉
スリッページ注文した価格と実際の約定価格のズレ。引け成行はオークション約定で公式終値に近いが、板の状況により差が生じる
往復コスト買い時と売り時のコストの合計。スリッページ0.10%/往復 = 買い0.05%+売り0.05%
均等投資選定した銘柄に資金を均等に配分すること。例:100万円を7銘柄なら約14万円ずつ
楽天ゼロコース楽天証券の取引手数料0円プラン。本戦略ではこれを前提とし、コストはスリッページのみ計上

バックテスト・データについて

※個人的な記録です。客観条件による機械的スクリーニング結果であり、将来の成績を保証しません。オーバーナイト保有は寄りのギャップ次第で損益が大きく振れます。投資判断は自己責任。